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アマゾン・ドット・コムの光と影

アマゾン・ドット・コムの光と影

横田増生

情報センター出版局
ランキング: 17472
価格: ¥ 1,680
ポイント: 16 pt
発売日: 2005-04-19
発送: 通常24時間以内に発送


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カスタマーレビュー

これが潜入レポ?  (2008-05-26)
潜入といってもアマゾンの配送センターのアルバイト。しかも筆者自ら認めるアマゾン社会の底辺の底辺「ピックアップ」の仕事を数ヶ月やっただけ。
こんな潜入ルポでアマゾンの全体像やホントの所がわかる訳も無い。
案の定、出てくる話は、アルバイト視点の職場報告とアルバイト同士の噂話がほとんどで、信頼性とか中立性が乏しい。
肝心のアマゾンシステムの話は推測やら人づての話のみ・・・

立ち読みか図書館で30、40分見れば十分でしょう。

読ませる  (2008-05-20)
アマゾンの配送センター潜入ルポ。わずか数年のうちに丸善や紀伊国屋を脅かすほどになったアマゾンだが、そのシステムの完成度や急成長の背後にある「影」の部分、端的に言えば、使い捨てられるバイトの労働条件の劣悪さと希望のなさを、自らの潜入体験によりよく伝えている(格差社会の文脈に接続する話だと思うがここではこれ以上触れない)。

本書は読み物としてできがよい。著者はある分野ではエキスパートらしいが、自分が無知な分野については、たとえば「こういうのは違法ではないのだろうか?」のように、素人っぽさを決め込んでいる。これもとっつきやすい理由かもしれない。潜入ルポ中に著者が新情報を得たとき、読者はそのうれしさを共有できる。ここまでばらしちゃっていいの?とハラハラするような気持ちもあった(たとえば倉庫になぜかあったブックオフの箱。なにやら謎めいた関係があることも示唆している)。

アマゾンは取次ぎへの返本率が究極に低いと本書は言う。通常は出版社や取次ぎなど「上流」のほうが立場が上とされ、「下流」たる販売店は弱いものだが、超優良販売店のアマゾンはそれを「逆流」させる実力があるようだ。これをきいたとき、アマゾンなくして日本の書籍流通が既に語れないレベルくなっていると思った。

続きが読んでみたい  (2008-05-17)
読みやすく、着眼点もおもしろいのですが、潜入ルポで下層階層の悲惨な現状を暴く影の面と、
躍進するネット企業とそれを利用する富裕層である光の面、それぞれ両者共に書き込みが今ひとつ踏み込めていないかなと思います。
読み物的にはあくまでそれぞれ(光と影)の入門編的な形で終わってしまってちょっと残念です。
アマゾンサイドの取材が難しいのであれば、影の面へのもう少し突っ込んだ取材(登場する中年男性アルバイトの書き込みとか)
すれば逆に光の面も浮き出されたのではないかと思います。(逆に富裕層のアマゾン利用者の実態とかも)
初版が2005年ということなので、その後の光と影の軌跡を追った続編とか読んでみたいです。

我々消費者も共犯者  (2007-11-18)
まず最初に「アマゾンを叩きたい」という目的があってそこから取材がなされたのだろう、と勘ぐりたくなるくらいバイアスが掛かっている。どの業界のどの業種でも末端の単純労働というのは過酷なものだと思う。確かにそれは、告発すべき社会問題なのだが、一企業を名指しして行うのは如何なものか(アマゾンの秘密主義というのは問題とは思うが)。
昨今の労働環境の劣悪化の背景には「消費者の便益」を旗印にした、グローバル化や効率化といったマクロの政策転換がある。現代社会においては、企業に過剰な便益を求める我々消費者自身も共犯者(同時に潜在的な被害者)なのだ。

利益の裏側が見られます。  (2007-10-15)
アマゾン・ドット・コムの心臓部である物流センターの潜入ルポルタージュ
アマゾンと言えばもはや日本最大の本屋さん。
しかし売上も利益も公表しないのは現在も変わらず秘密主義なので現場でアルバイトをするというインサイダーでさえ具体的な数値がわからない徹底ぶりの謎の企業のひとつ
アマゾンは良くも悪くも米国を強く感じられるニューエコノミーでしょう。
市川の物流センターでアルバイトをやればアメリカ型の階層化社会なんかは身を持って知ることのできる機会とも言える。
読んでみて気になったところがあって、P.78のアルバイトだけでなく本体のアマゾンも日通も長続きしない話の続きにある業界関係者のくだり

「アマゾンは正社員の定着率もよくないですからね。とくにできる人ほど独立したり、ほかの会社に移っていきます。それを見ると、つくづくアマゾンは人よりシステムでもっている会社なんだなあと思います」

それと本も終わりに近づくP.253のアマゾンと取引のある業界人の

「リアル書店が農耕民族なら、アマゾンに代表されるネット書店は狩猟民族のようなものだ」

いま日本の代表される大企業の多くはアマゾン化してきているし効率化された世界の流れがそれであるのも間違いない。
でもアマゾンのワンクリックで商品を便利に購入する向こう側では
人間らしさからは程遠い労働環境の悪い人達も必ずいる事実でもある。
そしてこれが当たり前と思えるような最近の風潮を感じずにはいられないし格差社会の真実はこういうところなのだと思えてしまう。
アマゾンを批判する暴露本だと思っていたけれど現代社会をうまく捉えたルポです。

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