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知られざる北極圏、エスキモー生活
(2008-11-23)
本書を手に取る前に具体的に極北がどんな世界なのかエスキモーとはどういう人種でどういう生活を送っているのかということが良く分からなかった。
月並みに、マイナス数十度まで気温が下がり、狩猟を行い生肉を喰らう原始的な民族というイメージしかなかった。
それはそれで間違ってはいないとは思うが、本書では自身の体験よりより詳細に知ることができる。
犬橇の扱い方、記録形式ではあるが犬橇による3000KMの縦断旅を実践しそのノウハウを紹介していたりと、北極圏でのTipsが詰まった良書でもある。
エスキモーが性にかなり開けっぴろげなであるということが書かれており、意外に感じた。
それにしても、どこでも環境に適応してしまう植村直己という人物はやはり偉人であると思わせざるを得ない。
エスキモーとの生活
(2006-08-28)
1974年の単行本の文庫化。
犬ぞりで南極大陸を横断するためには、まず犬ぞりを操る技術を身につける必要がある。そのため植村はグリーンランドのエスキモーの村に住み込むことにした。その記録が本書。
とんでもないことを考える人だと思う。普通の人なら、せいぜい、冬場の北海道に行って鍛えるくらいだろう。ところが、植村は知人もいないエスキモーの集落をいきなり訪れて、一年間も厄介になってしまうのである。また、すんなり受け入れられてしまうところもすごい。植村の人間性だろう。
本書の読みどころはエスキモーの生活。まったくの異文化なのだ。食べものも服も酒も性も。ヨーロッパ、アジア、アフリカのどことも隔絶した文化を持っている。植村はよくこんなものに適応できたなと思う。
二番目におもしろい
(2005-10-14)
一番はやっぱ「青春を山に懸ける」です。
これはもう仕方ないです。
「北極圏1万2000キロ」も読みましたが、
それよりもこちらの方が切実さが少なくて、
読みやすかったです。
まだ三冊しか植村さんの本は読んでいませんが、、。
「極北を駆ける」の場合は、
エスキモー部族の中に植村さんが捨て身で飛び込んで、
じょじょに彼らと仲良くなって、犬ぞり技術を学んでいく、
その過程がとてもおもしろいのです。
また、知られざるエスキモーの生活なども興味深く、
本を読んでいると、
エスキモーと一年間暮らした植村さんの体験を、
じぶんも追体験しているよーな気分に、、、
なる人もいるかもしれません。
結構したたかだ
(2004-08-01)
植村の「高度という秘境」から「極点という秘境」に移行する準備段階の探検行。具体的には極点踏破のために必要な技術と経験を積む目的で、犬橇旅行したりアザラシ狩りをしたり極限の気候下でキャンプを試みたりしている。―――現地の女の子とも仲良くしたり、われわれはこれでもアジア人のはしくれだから現地の人相手に植村は、エスキモーと日本人の外見上の同一性を最大限利用して仲間入りを勝ち得てもいる。結構したたかだ。―――日本国内ではイメージとして彼はシャイだった気がしているが、じつはそうでは無かったと確信できる。海外に出だしてからは、もう国内の環境には興味をまったく失ってしまったのにちがいない。―――だって山や雪を単独で愛し始めると云わば“去年の女”は急速に輝きをなくすものなんだ。理屈じゃないんだな‥だからシャイなんかじゃなくって日本がつまらなくなっただけのこと。地球の辺境が植村に存在しなくなったとき、彼はマッキンリーのアッチの世界へ行ってみたくなったのかも知れないが、きっと宇宙探検がもっと身近なな社会だったなら植村直己は世界的なアストロノーツにもなっているはずだ‥
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