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日本人にとってはまだまだ謎な国を覗き見できる本
(2008-03-15)
この本は漫画ではないが、エッセイ風の軽い本で、著者のサウジアラビアでの生活に基づいて書かれている。前半はサウジアラビアでの見所の紹介で、後半は実際の生活の様子が具体的に書いてある。近代的なビルに入った立派なお店もお祈りの時間中はお店を閉めるとか、宗教警察(イスラム教版風紀委員みたいなものだけど、もちろん警察だから大きな権限がある)に捕まったときの泣き落とし方(?)とか、サウジアラビアの人は夜型で、夜遅くまで出歩く人が多いとか、初めて知ることばかりで興味深かった。サウジアラビアはイスラム圏で女性に制約が多い国だから(女性は運転も出来ないし、選挙権もないし、1人で出歩けない)、著者が女性であり、実際にそこで生活をした感想が書いてあるのが特に良かった。
その中でも面白いと思ったのが、「胡」のつくものはサウジアラビア近辺が由来のもの、というくだり。昔の中国では、現在のサウジアラビアの辺りは「胡」と呼ばれていて、そこから来たものには「胡」という単語がついたというわけだ。例えば、「胡瓜」「胡桃」「胡椒」「胡麻」など、現在の日本では馴染みの深い食べ物が沢山ある。食べ物だけじゃなくて、「胡坐」は、この地域では正式な座り方なんだとか。そして、足の裏を相手に見せるのはとても失礼な行為なんだけど(椅子に座って足を高く組んでいて、相手に足の裏が見えてしまったために相手が気分を害し、商談がまとまらなかったこともあるとか)、胡坐だったら座っていても相手に足の裏が見えてしまうことはないから良いんだそうだ。
面白い一方で、今の日本の生活との違いに、色々なことを考えさせられる本。
濃いな〜
(2006-12-09)
中東が好きなので著者の書物は全て目を通しているのですがまず、表紙の悪趣味にぎょっとしたものだが内容は実に充実したサウジガイドで読み始めると止まらない。どこのなにがどうしてどのようにいいのか解かり易く記載され居住者ならではの意外な情報や実際にサウジに行く予定が無い人にも机上の空想旅行に連れて行ってくれます。そうまるで本の中から魔法の絨毯が飛び出してふわりふわりと案内してくれるようなそんな筆裁きで。サウジ本というとやたら専門的な肩が凝る様な出版物しかなかったのに万人向けの解かり易い言葉と楽しいイラスト満載でとても楽しめるガイドブックです。日本の常識がサウジでは大変な非常識になるなどまずはこれを読んで旅にでかけたら大切な荷物の没収も避けられ、お叱りを受けるということも無い楽しい旅となるでしょう。それにしても地球って広いんだとしみじみと感じました。
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